エンタープライズ領域の募集職種
RECRUITMENT
PROJECT
CASE01
SCM刷新プロジェクト
- S・W
- 商品供給システムチーム
マネジャー
2008年入社
- S・W
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簡単に言えば、商品の需要予測から発注計画までの工程で必要な数量を、自動的に算出するシステムです。
ニトリのサプライチェーンでは、まず需要予測を立て、それに基づいて「どのくらい販売するか」という販売計画を決定します。そして、連動する形で「どのくらい生産するか」という生産計画や「どのくらい保管するか」という在庫計画、「どのくらい工場に発注するか」という発注計画が決まります。これらの計画に沿って、実際に生産・物流・販売が行われ、商品が供給されていきます。
- J・M
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しかし、実際には必ずしも計画通りには行きません。過剰在庫や欠品、生産の遅延といった問題が常に発生しているのが現状です。今後も店舗数や商品の取扱点数の拡大が続くことを考えると、商品供給の改善は現時点で対処すべき、喫緊の課題でした。
- S・W
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こうした課題の改善をシステム面から検討した結果、行き着いた解答の一つがサプライチェーンの起点となる需要予測の精緻化でした。今まで以上に確度の高い需要予測ができれば、それぞれの計画で算出される数量と、実際の数量との差を縮めることができ、より適正な量の商品供給が可能になると考えました。
- J・M
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まず、過去の売上データ、在庫データ、輸送日数、セール・販売促進計画などのイベントといった、必要となる膨大なデータを与件として係数化し、事前に設定・登録します。
すると、各商品の「どの時期に、どの程度の数量が必要となるか」という予測を店舗別に自動計算します。それに連動して生産計画・在庫計画・発注計画の数量も算出されるという仕組みです。世間に数多あるAI需要予測よりも精度が高いシステムを開発しています。
- S・W
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当グループのサプライチェーンが大きく改善されます。
このプロジェクトは、商品供給をより適正にするために、サプライチェーンの工程のいくつかを新たなシステムで精緻化するというものです。
発注から出荷までのデータをサプライヤーやグループ会社と一元化するポータルサイトや、需要予測に基づいて商品ごとの発注を一括で行うシステムなど、複数の新たなシステムを開発中です。
これらを導入し、連動させることで、適切な時期に適切な数量の商品が、迅速かつ効率的に供給されるようになります。過剰在庫や欠品、生産の遅延も大幅に減少します。
- J・M
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お客様の目線で言えば、導入によって製造コストや物流コストの削減につながるので、商品の価格の引き下げが可能になります。「お、ねだん以上。」のコストパフォーマンスの良さを、より実感してもらえると思います。
- S・W
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私はプロジェクトのシステム開発全体をマネジメントしています。システムの導入で、原材料の調達、製品の生産、在庫管理、貿易、物流、店舗での販売も含めた、サプライチェーンのほぼすべての工程が質的に大きく変化します。社内の部署はもちろん、サプライヤーやグループ会社も含めた、多くの関係者が影響を受けることになります。
そこで開発に際しては、関連部署やグループ会社から多くの方々が参画し、意見を交換し合いながら進めています。投入されている予算や人員の規模がとても大きいため、全体のマネジメントが大変ですが、そこにやりがいも感じています。
- J・M
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当社では何百という新商品が毎週のように開発され、セールや販売促進計画も高頻度で実施しています。そのため、商品ごとに店舗別の需要予測を計算するためには、膨大な数の与件が必要です。それらを処理し、高精度の予測を可能にするシステム設計には、プロジェクトマネジャーとしてかなり苦労していますが、楽しい工程でもあります。
- S・W
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とはいえ、まだ開発中なので、まず無事に開発を完了させることが大切です。その後、実際に稼働を開始した時点で、大きな喜びと達成感を感じると思います。
- S・W
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J・Mが先に述べた通り、このシステムは物流コストや生産コストの削減を実現するものです。商品の製造原価を低減できるので、お客様に、より「お、ねだん以上。」の価値を感じていただけると思います。
- J・M
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需要予測がより精緻なものになれば、商品の生産量が適正になり、商品の欠品が減りますし、物流にかかるリードタイムも短縮されます。「買いたい商品の在庫がない」「商品の納期が希望日よりも長い」などのお客様の不便も解消できます。