RECRUIT

テクノロジー領域の募集職種

RECRUITMENT

PROJECT CASE03

サービス基盤
構築プロジェクト

T・C
販売システムチーム
2017年入社
R・A
システム基盤チーム シニアマネジャー
2010年入社
01 QUESTION

担当したサービス基盤構築プロジェクトとはどのようなものですか?

R・A
 ニトリグループのオンプレミスの基幹システムから、お客様に関連する価値のあるビジネスロジック、データを切り出し、クラウド上にシステム基盤を構築し共通サービスとして集約させることで、新たなビジネス要求への対応、急なアクセス増へのスケール対応、グループ会社へのサービス提供が柔軟にスピーディーに行えることを目的としたプロジェクトです。
T・C
 当社で収集・蓄積している情報は、お客様の属性や商品の購入履歴、配送情報、コールセンターへの問い合わせ記録など、種類が多岐にわたります。
 こうしたデータは、お客様が使用するECサイトやモバイルアプリ、社内向けの業務システムなど、さまざまなシステムで利用されてきました。
 しかし、それぞれのシステムは、当社グループのビジネスの歩みと並走して常に開発・改修を続けているため、同一の処理機能がいくつものシステムに重複しているという問題が生じていました。
R・A
 また、事業拡大やグローバル化の推進、新規事業展開、島忠との経営統合などに伴い、お客様数も店舗数も増え続けており、基幹サーバーにかかる負荷が増していました。ECサイトやモバイルアプリへのアクセス数も右肩上がりに伸びているなかで、こうした状況への対応が早急に求められていました。
 そこで、新たなサービス基盤ではクラウドを活用して、課題の解決を試みました。
 まず、顧客データを基幹サーバーから切り出し、クラウド上の新たな基盤に移し替え、基幹サーバーから顧客データを呼び出していた業務システムを、新たなサーバーと連携し直しました。さらに、業務システム内にあった処理機能のうち、重複していたものをクラウドに移して共通で使用できるように整理しました。
サービス基盤 構築プロジェクト サービス基盤 構築プロジェクト
02 QUESTION

このサービス基盤の導入で、どういった効果が得られますか?

R・A
 まず、サーバーのスケーリングへの迅速な対応が可能になります。
 オンプレミスの環境では、スケールアップの際にハードウェアの追加発注やサーバーの再構成が必要ですが、クラウドの場合にはそうした作業が不要です。新たなサーバーは、ECサイトへの急なアクセス数増加などでデータ処理量が急増したときに自動的にスケールアップできるように構築しています。
 また、重複していた処理機能を共通化したことで構成がシンプルになり、業務システムの新規開発や改修・アップデートに要するコストや時間が削減されます。
T・C
 そして、もっとも大きい効果が、こうした課題の解決によって、より高品質な顧客サービスをより早くお客様に提供できるようになることです。
 今後、当社ではメンバーズ会員のポイントシステムの刷新やECモールの拡張など、顧客サービスのブラッシュアップをさらに進める予定です。顧客サービス基盤は、当社が提供する多くのサービスにおける、文字通りの「基盤」となっていきます。
R・A
 当社グループの未来に向けたシステム構築のベースづくりともいえます。このサービス基盤は、国内外での活用を想定して開発しました。例えば、国内で別の新たな基盤を構築する際のシステム構成のベースにできるように、汎用性の高い構成になっています。
 また、マルチプラットフォームとして構築しているので、テンプレートして、海外のクラウドやオンプレミスの環境下でそのまま動作できるようになっています。
03 QUESTION

開発で感じた喜びや、仕事のやりがいはありますか?

T・C
 顧客サービス基盤は多くの業務システムと連携するため、多くの部署を巻き込んで開発を行いました。私はプロジェクトマネジャーとして参画しましたが、これまで経験したマネジメントの業務とは質量ともに異なっていました。未踏峰の頂上を目ざす登山者のような挑戦的な気持ちで取り組むことができたので、大変なこともたくさんありましたが、やりがいも大きかったです。
R・A
 クラウド上に、本格的に自前でシステム基盤を構築する初めてのプロジェクトだったため、目標は定めたものの、技術的に検証が必要な課題が多く存在しました。
 クラウドベンダーとの打ち合わせを行いながら、チーム内で技術検証も続け、知識を付けることで導入までやり切ることができました。
 お客様に向けたサービスをスピーディーに提供できる基盤作りをしたことで、ECサイトやモバイルアプリの刷新、新しい事業領域や高負荷への対応、海外展開、新技術の導入など、当社グループの未来に向けたシステム構築のベースを作れたと自負しています。
サービス基盤 構築プロジェクト サービス基盤 構築プロジェクト